33章~呟き~

その20分後ぐらいに唯がやってきた。コンビニの外から手を降ってこっちに向かって来ている。

唯『おまたせ♪何時間ぐらいコンビニで居座ってんの?』

健三『かれこれ3時間?(笑)』

唯は呆れすぎて物も言えない様子だった。まぁそりゃそうだ。

とりあえず俺たちはコンビニから出て待ち合わせの校門の前に向かった。

歩きながら向かってると唯が悪戯っぽい笑顔を俺に向けて、

唯『二人で先に行っちゃう?』

あまりに唐突な言葉に俺はかなり動揺した。

健三『いや!…ほら、雄太の奴かなり楽しみにしてるしさ!』

唯がクスクス笑っている

唯『けんちゃん動揺しすぎ~(笑)からかいがいがあるなぁ♪』

俺は軽くムスッとして唯を見る。そんな事をしていたら雄太が遠くから手を振ってやって来た。すると唯がボソッっと、

唯『まぁ半分本気だったけどね♪』

健三『え?』

その言葉に驚き、唯の方を見るとニコッと微笑む。そうこうしている内に雄太が校門に着いた。

雄太『うぃ~す♪二人とも早いな~今日は歌うぞ~♪』

唯『おー♪てか久しぶりにけんちゃんの歌聞くなぁ。楽しみ♪』

健三『最近歌ってないからどうかなぁ。』

雄太『採点モードにして本格的にやるっきゃないな!』

唯『じゃあビリがカラオケ代支払いね♪』

うへ…唯の奴無茶苦茶言うじゃねぇか…。しかし雄太は何故かノリノリ。

雄太『良いねぇ!貪欲に勝ちにいくわ♪』

健三『こりゃ俺も負けられないな~。うしじゃあ行くか!』

こうして俺たちは駅前に向かって歩き出した。